最近の収穫。今年は長雨の影響もあって庭の野菜たちの成長具合が悪い・・・・。

ドイツに住んでいた頃、あるアメリカ人の友達が面白い例え話をしてくれました。
「アメリカ人とドイツ人を果物に例えるなら、アメリカ人は桃だ。薄い皮さえ取れば、柔らかく甘い果肉をすぐに口にする事が出来る、ただし食べ進めていくと一番中心には硬くて食べられない種がある。ドイツ人はココナッツで、外は硬い殻に覆われているがそれさえ割ってしまえば中には甘い果肉と溢れんばかりのココナッツジュースが入っている。
要するにアメリカ人は友達になろうとする時、すんなりと仲を深めていけるが、根底にはどんなに深い仲になっても誰も入る事の出来ない立ち入り禁止の場所がある。
それに対しドイツ人の場合にはとにかく最初が大変で、相手が本当に信頼できる人かどうかをじっくりと時間をかけて吟味するが、一度心を許すと一生の付き合いになるということのようです。とても興味深い例えで、特にドイツ人の部分については頷けるものがあります。
私がドイツ人の気質で一番最初に思い浮かべる言葉は「正直」。ドイツ憲法で「ドイツ国民たるもの正直であるべし」と定められているように、良い意味でも悪い意味でも彼らは常に正直なのです。
そんな国民性を持った人達ですから、面白いと思わない事に対しては笑いません。そこは空気を読んで笑っておいた方が良い場面でも、自分の心に正直に従います。パーティーの帰り際などもまた会いたいと思わない友人に「また会おうね」なんて社交辞令も言いません。その代わり「また会おうね」とドイツ人に言われれば99パーセントの確立でお誘いの電話がかかってきます。また、自分が悪くないと思った事に対しては謝ろうとはしません、それがどんな場面であったとしても。
ドイツに渡ったばかりの頃は、そんなことから「誰だ!日本人とドイツ人の気質が似ていると言った人は?」と何度も思いました。人の気持ちと自分の置かれている立場を考えて言葉を発しなさいと教育された日本人の私には彼らの気持ちが理解不能で、なんて気難しい人達なんだとよく悩まされもしました。
ただ、ドイツ人とその社会に関わるようになりかれこれ10年、ドイツ人の友人もそれなりに増えた今、やっとココナッツの殻をどうやって上手く割ることが出来るか分かってきたような気がします。そして一度味をしめるとやめられないのが硬い殻の中にある甘いココナッツジュースなのです。
先月2週間ほどマレーシアへ旅行に行ってきました。
2週間とは長い旅行だなと思う方もいると思いますが、連載初回でお話した通り主人はドイツ人、ドイツの企業は年間休日が非常に多いのでこのような長期の旅行ができます。
さて今回のマレーシア旅行、首都のクアラルンプールとランカウイ島に行ってきたのですが、私達にとってこの国が記念すべき訪問20カ国目。
イスラム教を国教とする国ではインドネシア、トルコについで3カ国目になります。首都のクアラルンプールは高層ビルやブランド店が建ち並び、インフラの整備も進んでいて、アジアでも有数の近代都市になっています。
ブランド品に興味がない私は「東洋の台所」と呼ばれるこの街で美味しいものを片っ端から食して行こうと計画していたのですが、昨年バリ島で食中毒になった旦那は未だにその時の事が忘れられないようで、食べ物には非常に慎重になっていました。
数日クアラルンプールに滞在した後、ランカウイ島に移動。とてものどかなところで、道には牛がゆっくりと歩き、どこの家庭の庭にも鶏が放し飼いになっています。
そして日本では考えられない事ですが、島の人たちはほぼ全員と言ってよいほど、午後になると仕事をやめて木陰でゆっくり休憩しています。
翌日レンタカーで島内を一周していると、道ばたでマンゴーを売っている母親とその隣で宿題をしている二人の小さな子供に出会ったのですが、その子供達が「我が家のマンゴーは絶品よ」と言うので1kg買ってみることにしました。
確かによく見てみると後ろで父親らしき人がマンゴー農園の手入れをしながら私達に笑顔でウインクをしています。ちなみにこのマンゴー1kg(約4個)50円!!
外国人のお客と言う事で、子供達も学校で習ったという英語で一生懸命接客してくれました。
そしてその姿を隣でやさしく見守っている母親の姿には何かとても懐かしいく温かいものを感じました。
太陽をたくさん浴びて育ったマンゴーは本当に絶品で、1個1万円以上する宮崎マンゴーよりも遥かに美味しいものでした。
ゆったりした時間と太陽の下にいると人間も植物も本来の力を取り戻せるのかもしれませんね。私も充電完了、また明日から頑張ろう!!
今年、私は家庭菜園を再開した。
再開?と思われた方も多いと思うがそこには涙なしには語れない裏話がある。
あれは遡る事3年前、主人の転勤に伴い日本へ帰国した私たちは、七階建ての最上階で少し広めの屋根なしのテラスが設置されマンションを借りる事にした。
帰国してすぐの私は暇を持て余しており、ここは一丁、無農薬で野菜でも作ってみるかと意気込んでいちごとトマトの苗をホームセンターで買った。
日も良く当たる場所だったせいか苗達はすくすくと成長し、美味しそうに赤く熟してきた実が目立ち始めたある日事件は起きた。
いつもの様に朝食後、水遣りにテラスに出るとそこはすでに惨状と化していた。
なんと赤く熟したトマトやいちごの半分以上がなくなり、熟していない青い実は地面に落ちているのである。私は瞬時に閃いた。こんな事をするのは奴しかいない、思い返せばその日の朝も「かあ~」という鳴き声と共に目覚めていたのだ。
その日からである、私とカラスとの戦いが始まったのは。
目覚ましを6時にセットした私は翌日早朝、窓際のカーテンの陰に立ちじっと奴が来るのを待っていた。するとほどなく奴は現れた。そして私の育てたトマトを1つ堪能した後、熟していない実を一口味見したと思うとその実を「まずっ!」とばかりに蹴り落としたのである。
なかなかのグルメである!なんて感心している場合ではない。
私は怒りの余り、「こらー!!!」と手を叩きながらテラスに出て奴に向かって走った。
すると、しょうがないなとばかりに重い腰をあげ奴はゆっくりと飛び立っていった。
そして、翌朝事態は悪化した。
昨日同様定刻通り奴は現れたため、私がテラスへ走り出ると口から黒いものをぼとりと落とし飛び立っていった。恐る恐る近づくと何かがかすかに動いている。
半死状態のゴキブリだった。悲鳴すら出ない私を想像して欲しい。
あれから二年、やっと私の傷も癒えてきた。
未だにあれがカラスの私に対する嫌がらせだったのかそれとも美味しいトマトに対するお礼のおみやげだったのか分からない・・・・。
今年も、そろそろあの戦いの時期がやってくる。
はじめまして。縁あって今回から時々コラムを書かせていただく事になりました。
第一回ということなので、簡単に自己紹介をさせて頂きます。私は倉敷で生まれ育ったのですが、ふとしたことでアメリカドイツと行くことになり、現在は東京に居を構えています。ちなみに旦那さんは、ソーセージとポテトが有名なヨーロッパの国の出身です。
ところで、最近『スラムドッグ$ミリオネア』という映画がアカデミー賞を取りましたが、みなさんすでにご覧になりましたか?我が家は夫婦揃って無類の映画好きで、新作が上映されるといてもたってもいられなくなり、毎回映画館へと駆けつけています。もちろんこの映画も上々の前評判を聞いていたので、上映初日に仕事を早めに片づけてレイトショーに行ってきました。レイトショーはお財布にもやさしく、人もまばらなので映画に入り込みやすく「ぎゃあー」とか「わー」とか言ってしまう私には最適です。さて、この映画はインドのスラムで育った少年ジャマール君が日本で言う「クイズ$ミリオネア」に出演する所から話が始まります。学校へ通った事のない彼が解るはずのない難問の数々をクリアし、賞金まで最後の一問にたどり着いてしまったのでさあ大変。不正の疑いをかけられてしまい、ついには警察に逮捕されてしまいます。そこで拷問を受けながら語られる彼の生い立ち、そして最後の最後までもつれ合う幼なじみとの恋の糸。あれよあれよという間にストーリーに引き込まれてしまい、感動のラストシーンの頃には涙もろい私はティッシュが一袋空になっていました。スラムでたくましく生き抜く子供達に対し不況だ不況だと騒いでいる自分が少し恥ずかしくなった一日でした。後日、我が家の隣に住むインド人ご夫婦が旅行のおみやげを持って来てくれたので、これは良い機会と思いこの映画について聞いてみました。彼ら曰く、あの映画は100パーセントとは言えないが、80パーセント位はインドのスラムの現状が真実に基づき描かれているとの事でした。残念ながら、倉敷では上映されていないようですが、岡山のシネマクレール丸の内などで上映中です。ぜひご覧あれ!